メン恋ぶろぐ

恋愛心理学とファッションのブログ

吊り橋効果は逆効果!!吊り橋効果の正しい使い方

吊り橋効果の誤解

恋愛心理学といえば吊り橋効果といっても過言ではないほど有名な心理効果ですよね。

ただ、「一緒にいてドキドキするようなことをすれば恋と勘違いする」のような簡単なものではないのです。

実際、多くの誤解を生みだしていて、吊り橋効果を正しく使えている人は少ないのではないかと思います。

そこで今回はいくつかの研究から本当の吊り橋効果の使い方を紹介します。

 

 

まず初めに吊り橋効果の元になった実験

①ブリティッシュコロンビア大学の1974年の研究

ゆらゆら揺れる怖い吊り橋を男性参加者が渡りきったところで、美しい大学院生に「じつはいま、大学院の研究の被験者を募集していて協力してくれませんか」と声をかけられます。

もし協力するとなると心理テストを行い、

「もし実験の結果が詳しく聞きたければ、私に電話してください」と言って自分の電話番号を書いたメモを彼に渡し、その後何人が電話をかけてきたかという実験です。

比較のため同様の実験をコンクリートの丈夫な橋で行いました。

結果

危ない橋では18人が電話番号を受け取り、

その半分の9人も電話をかけてくれました。

一方、

コンクリートの橋は16人が受け取り、

電話をかけてくれたのは2人だけでした。

この実験から「吊り橋効果」が一気に有名になり、今のように広まりました。

 

ここまでは「吊り橋効果がすごい!」

というものなのですがその後行われた吊り橋効果の実験には⬇︎のようなものがあります

②ホワイトらの1981年の実験

美しい人限定の吊り橋効果

男性の参加者に15秒間、120秒間走らせてどきどきさせます。

その後女性が映る動画を見て女性の評価をしてもらいました。

その結果、

美しい女性は、魅力度が上がりましたが

美しくない女性は、魅力度が低下してしまう

効果がみられました。

なんと吊り橋効果は「美しい人限定」であったことがわかったのです!!

 

なぜこんなことが起こったか

「吊り橋効果」が発生するには目の前に美しい大学院生がいることで、吊り橋によって生じたドキドキの原因の一部を「その女性がかわいいからだ!」と勘違いすることが前提となります。

しかし、もし目の前の女性が美しくない場合、男性は吊り橋によって生じたドキドキをその女性のせいだと考える可能性は少なくなります。

 

つまり、美女やイケメンなどの魅力的な人の場合には吊り橋効果によって魅力度をあげることができますが

魅力的でない人は効果がないどころか逆効果になるので使わない方がいいのです!

 

既に大分

吊り橋効果なんて嫌い!なんて残酷な!

となってるかもしれませんがもう一つだけ紹介しちゃいます。

吊り橋効果を使うためによく例としてジェットコースターがあげられますね

次はそんなジェットコースターの吊り橋効果についてです。

③メストンとローリックの2003年の研究

この実験ではジェットコースターに並んでいるカップルと乗り終わったばかりのカップルをつかまえて、相手の魅力度を評定させました。

 

その結果、

ジェットコースターに乗ると

パートナーの魅力が下がる、それどころか、別の異性の魅力度を高く評価したのです。

これは恐ろしい結果ですよね。

好かれたいという気持ちでジェットコースターに乗っているのにもかかわらず、

「魅力度が下がるどころか、

   別の異性の魅力が上がってしまうのです」

 

これは可愛い女性の髪がぼさぼさになってしまったり、顔が疲れたりといったことのせいではないかと感じませんか?

というわけで次は「音声」出の実験です

 

ホワイト(1981)

3グループに分類

「ホラー音声」を聞くグループ

「コメディ音声」を聞くグループ

「「生物学のテキストを読んでいる音声」を聞くグループ

 

そして音声を聞いた後で女性の魅力を評価をしてもらいました。

すると

評価した女性が美しい場合には「ホラー」でも「コメディ」でも「生物学のテキスト」を聞いた人よりも高く評価しました!

つまり、美しい場合には吊り橋効果がありました!

 

しかし、美しくない場合には「生物学のテキスト」を聞いた人が一番高く評価していました。

つまり、美しくない人には逆吊り橋効果が発生していたのです…

 

 

今日のまとめ

全体を通して吊り橋効果には意外とネガティブなポイントが結構多いのです。

使うための条件としては

  • 自分が魅力的であること
  • 自分のカッコ悪い姿が現れないこと

この2点を満たしているか確認してから使いましょう!

 

参考文献

White,G.L.,Fishbein,s.,&Rustein,J.(1981).Passionate love and the misattribution of arousal.Journal of personality and social psychology,41,56-62