メン恋ぶろぐ

恋愛心理学とファッションのブログ

カップルの長続きの秘訣は応援されることなんやでという研究

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長続きするカップルの特徴は以前書きました。

逆に、続かないカップルの特徴を知ってるでしょうか?

色々あるのですが例えば、学力や容姿のレベルが釣り合っていないと長続きしないなどというものがあったりします。

 

今回紹介する研究では、

「恋人から受けた影響」や

「アイデンティティ」との関連から

【別れやすいカップルと長続きするカップル】の違いを明らかにしました!

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和光大学の高坂康雅氏の2013年の研究

大学生で恋人がいる人に三回の継続した調査を行って別れた人とそうじゃない人の違いを調べました。

 

 

第一回は318名

 

その3~4か月後

第二回は226名のうち175名は関係が継続

51名が別れていました。

 

その3~4か月後

第三回は193名のうち127名は関係が継続

23名が別れていました

 

第二回の時点で関係が継続していたグループを「2継続」別れていたグループを「2別れ」と呼びます!

同じく

第三回の時点で関係が継続していたグループを「3継続」別れていたグループを「3別れ」と呼びます!

 

この人たちに

「恋愛関係で受けた影響」と、

「アイデンティティ」について調べて

その結果によって別れを予測するか

を調べたのです(๑・̑◡・̑๑)

 

まずは、

専門用語の説明をしてから結果に移ります!

飛ばして結果に行ってもいいと思います!

 

恋愛関係の影響

恋愛関係から受けた影響は7つに分類されて、それぞれ調査!

  1. 自己拡大「意志が強くなる」「自分に厳しくなれる」「何事にも積極的になれる」
  2. 充足的気分「幸せだと感じる」「気持ちが癒される」「毎日が楽しい」
  3. 時間的制約「勉強に集中できない」「生活のリズムが乱れる」「身の回りがおろそかになる」
  4. 経済的負担「かかるお金が負担になる」「外食など出費が多い」
  5. 他者交流の制限「他の異性との交際が制限される」「束縛されている気がする」
  6. 他者評価の上昇「周りの人からの評価が良くなる」「周りの人から好意的にみられる」
  7. 関係不安「嫉妬することが多い」「その人の気持ちがいつも気になる」

 

アイデンティティの構成概念

アイデンティティは4つに分類されてそれぞれ調査!

①自己斉一性

自分は前から今までずっと同じ自分だ

 

②対自的同一性

自分が何をしたいか、

自分がどこに向かっているかわかっている

 

③対他的同一性

他の人から見られている自分と自分が思っている自分が一致している感覚

 

④心理社会的同一性

自分と社会とつながりがあり適応している

 

ちょーざっくりした説明なんですが、

難しい!!これでなんとなくわかって欲しい…

 

 

「恋愛関係の影響」と別れ

やっとこさ、結果発表です!!

 

他者評価

「2継続」は「2別れ」よりも

第一回調査で「他者評価の上昇」が高かった

つまり恋人と付き合っていることで周囲からの自分の評価が上がったと感じられていることが、3-4か月後も関係を継続する可能性を高めていることが明らかになった。

 

これの面白いなと思ったところは「他者評価」が関係をよくするということは

 

元からラブラブなわけではなくとも、

応援されるカップルは関係が良くなり長続きするかもしれないというところです。

 

逆に言うと応援されていないカップルは時間の問題で別れやすいともいえますね。

周囲の目がカップルに関係があるというのは意識できていない部分ではないかと思いますので周囲から褒められるカップルを目指してみるといいかも!٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

 

充足的気分得点

「2継続」が「2別れ」よりも第一回調査で「充足的気分」が高い

「3継続」が「3別れ」よりも第二回調査で

「充足的気分」が高い

 

つまり、恋人と付き合っていることにより幸福感や安心感を感じていると3-4か月後も関係が継続する可能性が高い!

 

充足的気分は関係満足度とも関係していて関係満足度が高いと恋愛関係の継続をしやすくなるってことなんですが、満足してたら別れないってめっちゃ当たり前だけど、やっぱりそうだったんですな笑笑

 

アイデンティティ

またまた他の人からの視線…

「2継続」が「2別れ」よりも第一回調査で

①「自己斉一性」と

②「対他的同一性」が高かった。

 

「自分が昔も今も同じ人間だ」という感覚が強いと別れにくい!ってこと。

これは、時間的な一貫性がある人なので気持ちが変わりにくいっていうことなのかなと思います!

 

②本来の自分と他者からみられている自分自身とが一致している(対他的同一性)という感覚が強いと別れにくい。

まあ要するに!

ありのままの自分を恋人に見せられていて、  恋人もありのままの自分を受け入れてくれていると感じられていることが3-4か月後の恋愛関係の継続可能性を上げる!ということです。

 

男子限定で…

また男子は「3継続」が「3終了」よりも

心理社会的同一性」が高かった

 

男子は恋愛関係をもつことで現実の社会で自分を意味づけられていると感じられていることができて、それが8-9か月後の恋愛関係の継続可能性を高めるということです!

 

また、心理社会的同一性については、

男で恋人がいる人が、恋人がいなくて欲しい人、恋人を欲しいと思わない人よりも

「心理社会的同一性」が高いことを以前の記事で紹介しました。

この結果からも、

男には恋愛関係は超重要で、

心理社会的同一性の形成に大きく関わっているっぽい

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まとめ

  • 付き合っていることで周囲の人からの自分の評価が上がっている場合長続き!
  • 付き合っていることへの満足感が高い場合長続き!
  • ありのままの自分を受け入れられている感があると長続き!
  • 男にとってはアイデンティティの確立自体に恋愛が超関わってるっぽい!

終わりに

恋愛関係を継続するためには、幸福感や安心感を感じ、 周囲から応援されるような関係を築いて、さらには恋愛関係や現実社会との関係で自分を位置づけられるようになることが必要という結果でしたからとりあえず今、恋人がいる方は自分たちだけの世界に入りすぎず周りからも応援されるようなカップルを目指してみましょう。

 

今回の研究で

男は恋愛関係の中で自分を位置づけられるようになるって部分は正に自分だなって思って印象に残りました。

 

僕ははじめての彼女のおかげでアイデンティティが確立したと今でも思ってますし心から彼女には感謝しています。

彼女が自分のことを強く信じてくれたから

彼女がいつも自分の味方でいてくれたたから

いつか僕が失敗したり、逃げ出した時に

きっと受け止めてくれると思えたから  

僕は自分を受け入れて、彼女のためにと思うから一歩踏み出す勇気が持てたと思うんです。

 

そしてこれは僕だけじゃなく、多くの人に起こり得る話だと思うんです。

だから今恋人がいる方は当たり前ですが恋人を大切にしてほしい。気づいてなくともお互いがお互いの力になってるんですから。

 

それではまた明日(*´-`)

 

参考文献

高坂康雅(2013) アイデンティティ及び“恋愛関係の影響”による大学生の恋愛関係継続/終了の予測 和光大学現代人間学部紀要,6,23-24.