別れ方と関係性に「要注意」40%以上の人が彼女(彼氏)と別れた後も好きなままで辛くなる理由とは
「別れたのにまだ忘れられないどころか、好きだと思う」
そういう悩みって失恋のよくある問題だと思います。
というわけで今回は
別れた後どんな人が、
どんな関係だと相手を嫌い(好きなまま)で
後悔しない(する)のか
を調査した研究を紹介しています。
調査内容
大学生344名のうち別れを経験していた64.4%を対象に調査を行いました。
具体的な調査内容は
- 交際経験
- 告白をどちらからしたか
- 別れ話をどちらからしたか
- 別れるまでの話し合いの回数など
- 別れた後にも好意を持っていたか、別れてから3か月以内に別れたことを後悔したか
- 別れ話をしてから別れが成立するまでに泣いたか、別れが成立した後その人を再び好きになったか、別れた後もその人と積極的にあったか
といった内容です。
別れたあとの好きな気持ちはどうなった?
別れた後の好意に関するものは以下の結果になりました。
別れたら嫌いになれるという誤解
- 全体で約40%の人が別れたあとも相手に対して好意を持っていた
- 別れた後、告白の立場による差、相手の年齢による別れたあとの好意の差はみられなかった
まだ好きって人は意外と多いんです。
じゃあどんな人は嫌いになるんでしょうか?
嫌いになった人たち
- 交際期間が3か月未満と短い場合に、別れた後に相手を嫌いという人が多かった
- 相手だけが自分に尽くしていたと思う人は別れた後に好意を持っている人が少なく、嫌いという人が多かった
- 相手だけが夢中であったという人は別れた後に相手に好意を持っている人は少なく、嫌いという人が多かった
- 自分から別れを切り出した人では、別れた後に相手を嫌いという人が多かった
交際期間が短いと嫌いになるというのは、逆に言うと関係が長くなると嫌いになれなくなるということ。長くなればどんな人でも思い入れが出てきちゃいますからね。。。。
そのほかの結果は当然の結果ですな。
カップルに一番大事なことは
気持ちのバランスが取れていることで
一方的な関係になってしまえばカップルとしてはうまくいかなくなるし、相手のことを嫌いになる理由にも当然なるでしょう。
別れたあとは後悔してる??
別れた後の後悔をしている人たち
- 全体では約20%の青年が別れたことをかなり後悔し、約36%の青年が多少後悔していた。
- 全体で後悔している人は50%を超えていた
- 自然消滅の場合には多少後悔している人が多かった。
先ほど別れた後も好きなままという人は全体の4割程度でしたが、それより多い半分以上の人たちが後悔を感じているという結果。
以前記事にしましたが付き合うというのはお互いの生活レベルで影響があることですし、楽しかった思い出もたくさんあるのでしょうから後悔する人が多いのは納得ですね。
では後悔していない人はどんな人たちなのでしょうか。
別れを後悔していない人たち
- 交際期間が3か月未満と短い場合には別れに対して後悔していない人が多かった
- 自分から別れを切り出した人は別れに対して後悔していない人が多かった
- 告白の立場と後悔に差は見られなかった
この結果から関係が怪しいと思ったら早めに自分から別れることですぐに立ち直れるともいえるかもですね。
もちろんそんなことできないと思うのですが…
ただ当ブログでも何度も紹介していますが、
未練や後悔があると失恋から立ち直るのが遅くなりますので、できるだけ後悔を少なく別れられるべきです。
続いて、告白をした方と別れの関係についてです。
別れと告白の立場
- 最も多かったのは相手から告白されて付き合ったが、自分が別れを切り出した(全体の32.9%)
- 次に多かった別れは「相手から告白されて付き合ったが、相手から別れを切り出された」(全体の15.8%)
- どちらかともなく、告白したり、友達を通じて告白した、両方から別れを切りだした、自然消滅したといった人は少なかった。
相手から告白されて自分から別れを切り出すが圧倒的に多いのですが
これが一番自分が傷つかなくて済む、別れパターンだと思うのでもしかしたらこの結果は事実とは違う部分があるのかも
誰だって「自分から好きでアプローチした人から振られた」と思いたくないですから。
これとはまた別なのですが、別れを切り出すのは女性が多いという研究もありますので、性差も考慮しないとなんともいえないですね。
告白をした人と別れを切り出した人が別の場合の人たちだけ分析
別れまでの時間
- 別れの話し合い回数は平均1.9回
- 別れ話をしてから別れるまでの日数は平均して5.1日
別れたあとの行動
- 自分から告白して、自分から別れた人は泣く人が少なかった
- 自分から告白して相手から振られた人は再び相手を好きになる人が少なくなかった
- 別れた後も積極的に相手に会うというひとは少なかったが、相手から告白されて自分からふった場合に特に少なかった。
全体を通して、「自分から」という主体性が傷や後悔、好意といったものを失くしてくれて、逆に相手から振り回されると傷が深くなり、忘れられなくなってしまうのでしょう。
「自分の道を歩きはじめる」ということが失恋を乗り越える方法だというこれまでに紹介してきた心理学研究と一致する納得の結果になりました。
まとめ
・別れた後も約40%が相手に好意を持っている
・交際期間が短いと嫌いになるし、後悔も少ない
・一方的な関係は大体嫌いになって終わる
・後悔している人は50%以上いる
・自分からアクションを起こしたか(主体性があったかどうか)がそのあとの感情に強く影響する
・主体性と双方向性が超大事!!
参考文献
牧野幸志(2006).恋愛関係における別れに関する研究(2)―別れ後の感情と行動に及ぼす告白の立場と別れの主導権の影響― 経営情報研究,14,37-50.