恋愛に興味がなくなった人が恋人を欲しくなる理由とは
恋愛に興味を持てない大学生
大学生の2割は恋愛に興味がないと言います。
そんな恋愛に興味がない大学生の特徴として
「無気力」
「充実感のなさ」
「自分の考えを正しいと思いがち」
といったネガティブなものがみられるという研究を以前紹介しました。
しかし
一部は恋愛に興味を持ち始めるわけです。
ではどうしたら恋愛に興味を持ち始めるのでしょうか?
今回はそんなことを調べた研究を紹介します!
恋人がほしくない人は一年後はどう変わったかを調査
和光大学の高坂康雅氏の2018年の研究です!
大学生1694名に
「恋人がいる」
「恋人がいないけど、欲しい」
「恋人がいなくて、欲しくもない」
の3つの選択肢から選んでもらいました。
すると
「恋人を欲しいと思っていない」
と回答したのは476名でした。
1年後にはそのうち96名が参加して、
同じような質問に答えてもらいました。
調査結果
恋人ができたのは過去に恋愛をしていた人たちばかり
- 9.4%に恋人ができていた。
- 30.2%は恋人を欲しいと思っていた。
- 61.5%は恋人を欲しいと思わない状態が継続していた。
- 「恋人ができていた」人は1年前の時点で恋人を要らない理由が「過去の恋愛に対するひきずり」が多かった。
この結果から恋人ができている人というのは、1割未満で、しかも恋愛経験がある人が失恋して、一時期恋人を欲しいと思わないことがあっただけという人が失恋から回復し恋人ができていただけだということ。
今まで、「恋人を欲しくない」と思っていた人が「恋人がほしい」と思うようになって「恋人」をつくるというのは経験がないと難しいというのもありそう。
まとめると
基本的には恋人がほしいと思っていない人は1年後も恋人がいないし、今まで興味がなかった人は恋人をつくるのは難しいのかもしれません…
30%の人を本当に応援したい…
では、1年前に「恋人がほしくない」と思っていた人で「恋人がほしい」と思うようになった理由は何なのでしょうか。
恋人がほしくなる理由は「恋へのあこがれ」
恋人を欲しいと思っていなかったものが恋人を欲しいと思うようになった理由は
3つのカテゴリーに分類されました!
①恋愛をする、恋人ができることによって得られるものへの期待
例えば「恋人といると生活がもっと楽しくなりそう」
「自分を支えてくれる人がほしいから」
「自分が成長するために恋愛が必要だと思うから」など
②自己の拡大
「単純に異性に対しての興味が高まった」
「自分に自信がついたから」など
③社会的な規範・影響
「友達に恋人ができて、とても充実していて、うらやましくなった」
「結婚を考える年齢に近づいてきたため」など
このうち①の割合は55.1%で、
恋人を欲しいと思っていなかった大学生が恋人を欲しいと思うように変わった理由としては、未成熟な自分を満たそうとしているみたいなところがありそう。
②は21%で一番少なかったのですが、「自信がついた」とか単純に理由の難易度が高いので少ないのも当然ですな。
③は28.9%でした。大学生で「結婚を考える年齢」というのはそんなにぴんと来ないと思う通り実際に、「うらやましくなった」のほうが多かったです。
これは割とよく聞きますし友達に恋人ができると恋人ができやすいみたいなのもこういう理由からなんでしょうな。
まとめ
・恋人がほしくない理由が「失恋などの過去の恋愛」の場合、1年後に彼女ができていてもおかしくない
・恋人が欲しくなってる場合の理由は大体、寂しさや未熟さといった自分の問題を埋め合わせようとするというもの
参考文献
高坂康雅(2018).恋人を欲しいと思わない大学生の1年後の恋愛状況の変化―恋人を欲しいと思わない理由と恋人を欲しいと思うようになった理由に着目して パーソナリティ研究,27,90-93