彼氏(彼女)を幸せにしたい人必見!たった2つの恋人の幸福度を高める方法
彼氏や彼女という存在は
時に辛い現実からの「逃げ場」になってくれて、癒してくれます。
また、時に彼女や彼氏のためにと思うと力が出る「頑張る理由」になってくれたりします。
生きてくうえでかなり心強い関係ですよね。
では、どんなカップルだと「逃げ場」であり「頑張る理由」になると思いますか?
その答えは2011年の研究では
「関係効力性」の高いカップルで、
そんなカップルはめちゃんこ幸せだということまで明らかにしています。
調査概要
恋愛関係97組と友人関係119組に調査
まずは主に調査した二つの専門用語の説明!
①関係効力性とは
関係効力性さんは今回の主役なので、どんなやつかしっかり把握してあげてください。(*´-`)
例としては
- 互いに協力して、望ましい理想の関係を築ける。
- 二人の求めることのズレをうまく解決できる。
みたいな感じで
「自分たちの関係を脅かす可能性のある問題の予防や解決に向けてお互いの力を協調的に上手に使うことができること」
という感じなんです。
②愛着機能とは
続いて愛着機能なのですがこちらは2つに分けられます。
・逃げ場機能(安全な避難所機能)
- 疲れているときや病気の時には、その人は私と一緒にいて助けてくれるだろう。
- その人は私が辛い時にはきっと一緒にいてくれるだろう。
といった感じでパートナーのところへ逃げられて守ってくもらえると思えることみたいな感じ!
・パワーの源機能(安全基地機能)
- その人が力になってくれると思うと何でもできるような気がする
- その人が私の力になってくれると思うと、私にとって少し難しいことでも挑戦できるように思う
こんな感じで、パートナーのおかげで力が出るみたいなものです。
これら以外には
かけがえのなさ、当ブログで何度も紹介している恋愛タイプ(関係不安、親密回避)なども調べました。
まあ大した結果はこの辺からは出なかったのでスルーでおっけー٩( 'ω' )و
調査の結果-関係効力性が愛着機能に与える影響-
関係効力性と愛着機能の関係を調べたところ以下のような結果になりました。
- 関係効力性が「逃げ場機能」と「力の源機能」を促進する効果は恋愛関係と友人関係に共通してみられる
- 但し友人関係では、「力の源機能」を促進する効果が弱い
- 関係効力性が二つの愛着機能(逃げ場機能、力の源機能)に及ぼす効果は友人関係よりも恋愛関係において強い
つまり簡単にまとめると
パートナーと協力し合って問題を解決できる(関係効力性が高い)人は、
いざというときにパートナーに助けてもらえて(逃げ場機能)
また、パートナーのおかげで頑張れたりもする(力の源機能)。
そして、この効果は友人関係よりも恋人関係のほうが高い。
ってわけです!!
恋をすると人はまじで幸せになれる
上記の結果は結局
何が分かったのでしょうか?
幸せとは?
答えに入る前に少し説明させてください。
ポジティブ心理学で有名な
マーティンセリグマン博士は幸せを2つに分類されています。
1つ目はhedonic well-beingというもので美味しいものを食べるなどの快楽の追求や仕事をしたくないといった苦痛の回避といったことによる本能的な幸福。
2つ目がeudaimonic well-beingでってやつで人生の意味を感じる、自分の成長といった
自己実現的な幸福。
そしてこの研究では
この2つのwell-being(幸せ)と関係効力性が愛着機能を高めることに対応がみられるのです。
協力的な恋が人を幸せにする
つまり、こういうことです!
【関係効力性が「逃げ場機能」を高めること】は個人のストレスのかかる状況を乗り越えさせてくれ、快楽を求めたり、苦痛を回避することによる主観的な幸福感(hedonic well-being)を高め得る。
また、【関係効力性が「力の源機能」を高めること】は個人の目標達成や成長を促進し、人生の意味を感じるといった自己実現的な幸福感(eudaimonic-being)を高め得る。
ということです。
もっと簡単に言ってしまえば
「幸せは2つに分けられるんだけど、両方ともかなり恋愛で手に入るぜ」
ってことです。
恋人ができると幸せな気分になるのは、二人がいてお互いに「逃げ場になったり、力の源になってくれたりする」からこそなんだということですな。
関係効力性の高いカップルとは協力して関係を守っていけるカップルということですから、互いになんでも助け合えるカップルを目指すことが幸せになる最善の方法ともいえるかもしれません。
実際、以前紹介した研究(下に貼っておきます)でも、恋人の態度によって自分磨きが促進することがわかっていますし、恋愛相手がもたらしてくれるパワーはかなりのもの…
恋愛に興味がない人は無気力で充実感をあまり感じられていないという研究(下に貼っておきます)もありますので、恋愛をしていない人は勿体ないとさえいえますなあ。
ちなみに僕は今恋愛の影も全くないのですが‥‥
こっちでも恋愛をして人はどう変わるかを書いています。⤵︎
まとめ
・パートナーと協力し合って問題を解決できると思っている(関係効力性が高い)人は、いざというときにパートナーに助けてもらえて(逃げ場機能)また、パートナーのおかげで頑張れたりもする(力の源機能)。
・この効果は友人関係よりも恋人関係のほうが高い。
・この効果は幸せに直結するので、パートナーとうまく協力できると幸せになれるともいえる
終わりに他にも分かったこと。
ちなみにこの研究では他にも
- 関係効力性を恋人や友人よりも高いと思っている人ほど、愛着機能も高く評価する
- 個人単位では、自尊心や社会的スキルといった他の個人差要因も二つの愛着機能を促進すると予想される
- 関係不安と親密性回避を除いた他の「関係効力性」「かけがえのなさ」「安全な待避所機能」「安全基地機能」がパートナーとの中程度の相関を示しました。
- 特に恋愛関係よりも友人関係で高かった。
といったことがわかっています。
上2つはまあ特に気にしなくて良いのですが
下2つについては、
互いにパートナーのことを同じように評価(かけがいがなくて、逃げ場になってくれたり、その人のおかげで頑張れたり)していて
カップルよりも友達同士のほうがその同じ度合いが強かったわけですな。
恋愛のほうがどちらかのほうが重くなってしまったりしがちですから納得の結果かなと思います。
参考文献
浅野良輔・吉田俊和(2011)関係効力性が二つの愛着機能に及ぼす影響――恋愛関係と友人関係の検討 心理学研究,82,175-182