メン恋ぶろぐ

恋愛心理学とファッションのブログ

メンヘラな男ほど彼女ができると成長して大人になるという研究結果

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良い意味でも恋から強く影響を受けるメンヘラ

こんにちは!メンヘラ男子代表のめんこです。

 

恋をするとその人のことしか考えられなくなったり

相手が自分のことを好きか心配で試す

なんてことをしちゃうメンヘラさんたちは「面倒くさい」「重い」とか言われがちですよね。

 

でも、そんな我々メンヘラ男子は彼女ができるとめちゃんこ成長して、アイデンティティが確立する!!つまり大人になれるんだぜって研究を紹介します。

 

 

 

 

研究概要 

大学生126名を対象に3~4か月間隔で3回の調査

 

恋人がいるかどうか、関係が続いているかどうか、アイデンティティの確立の程度、恋愛関係の影響などを測定しました。

 

ここでちょっと難しいのでアイデンティティと恋愛関係の影響について詳しく説明します。

アイデンティティとは

そもそもアイデンティティとは

自分が何者であるか分かっている、自分らしさを持っていると思えているという状態です。 

もう少し具体的に言うと

  • 自分は前から今までずっと同じ自分で、
  • 自分が何をしたいかはわかっていて、
  • 他の人から見られている自分と自分が思っている自分が一致しているという感覚があって
  • 社会とつながりをもっていてその社会に適応している

という感覚です。

 

まあ自分とはこういう人ってはっきり認識しているということですな。

恋愛関係の影響とは

続いて恋愛関係の影響は以下の通り7つ分類されました。

結論になっちゃうんですが、「関係不安」しか今回の研究では効果は表れないんでそこだけ見てくれればいいかも。。。。

  1. 自己拡大「意志が強くなる」「何事にも積極的になれる」
  2. 充足的気分「幸せだと感じる」「気持ちが癒される」「毎日が楽しい」
  3. 時間的制約「勉強に集中できない」「生活のリズムが乱れる」
  4. 経済的負担「かかるお金が負担になる」「外食など出費が多い」
  5. 他者交流の制限「束縛されている気がする」
  6. 他者評価の上昇「周りの人からの評価が良くなる」
  7. 関係不安「嫉妬することが多い」「その人の気持ちがいつも気になる」

といった感じ。

 

 

彼女のことで頭がいっぱいな男は、「自分」が確立する

ではでは、研究の結果です。

 

  • 1回目と2回目の調査での「関係不安」得点が高いと
    2回目と3回目の「アイデンティティ」得点が高くなる比例関係
  • この関係は女子よりも男子のほうが強い
  • アイデンティティに影響を与えるものは他になかった

 

この結果から「恋人から嫌われたり、恋人と別れたりしないか不安になり、相手の行動が気になって仕方がない人」が「恋人を失わずにいられると」むしろ自信の基盤となり、アイデンティティを強化するものともなっているということがわかります。

不安を感じやすいタイプだからこそ、恋人がいて安心できていると自信をもって自立できるわけです。

 

関係不安というといつも「関係満足度が低い」「めんどくさい」みたいなネガティブな話されがちだけど大人になるって意味では、自分を確立するって意味ではポジティブな意味があるってのはうれしい話。

 

僕はかなり関係不安が強いタイプで、

確かに彼女がいたときが一番大人になれた気がします。

 

「自分って何なんだ。」「俺は何者かになれるのか?」

みたいなアイデンティティの悩みがある人、特に男子はとりあえず彼女を作ることを激しくおすすめかも!

 

ただ、恋愛関係の影響の7つのうちアイデンティティに影響を与えていたのは、「関係不安」だけだったことからアイデンティティの確立と恋愛関係のあり方は他の部分ではあんまり関係ないってことですな。

以前紹介した研究でも書いた通り

「どんな恋愛関係か」よりも「誰と付き合うか」がアイデンティティには大事っぽいです。

 

まとめ

・関係を不安になりやすい人は安心できる恋人がいると大人になれる

・これは男子のほうが強い効果がある

・それ以外はどんな恋愛でもアイデンティティにあんま影響ない

 

参考文献

高坂康雅(2013).大学生におけるアイデンティティと恋愛関係との因果関係の推定:恋人のいる大学生に対する3波パネル調査,発達心理学研究,24,33-41.